激しい雨
激しい雨である。
その中を同じGHのMくんと、銀行のATMまで行ってきた。Mくんは傘をささない。結局、この土砂降りの中を、彼はジャンパーのフードだけで済ませてしまった。帰り際に彼は「肩が凝っている」ということをしきりに気にし、僕に話していた。
部屋に備え付けのボイラーの交換作業があって、先日はMくんの番だったのだ。
聞くところによると彼はその作業をじいぃっと凝視するように観察していたというから、「肩が凝っている」のは、おそらくそのせいなんだろう。
些細なことであっても、ひとつのことを気にし始めるとずうっとこだわって気にしてしまう傾向がこの性質の人たちにはあるのかもしれない。かくいう僕もその一人なのだ。
このような傾向を、ひとからげに「病的」とは一概には言ってはしまえないものなのではないだろうか。少なくともそう僕は思う。でも、強いて言うなら「病的特性」なのではあるのだろうけれど。
ただ、そうした傾向をリハビリによって社会により適合したかたちで行動できるようにしていくことがこの病的特性の難しい面があるのではないかと思う。なぜならそれは本人にとって、時には多大なる苦痛を伴うからだ。
というわけで、次のボイラー交換はオレの部屋の番かもしれません…。