精神障害者が行動していくということ

病気によって教育の機会が奪われるということ。
僕の周りにもたくさんそういう人たちがいる。
前述のMくんもその一人と僕は思っている。

精神障害者は一般的に「作業所」と呼ばれる施設が受け容れ、そこでさまざまなかたちでリハビリテーションの作業を行う。

一概には言えないがMくんは引きこもる傾向が強く、なかなかそうした教育的な側面も持ちあわせた場所に出ていくことができない。

学校があってもそこで満足な教育が行われないことがしばしばなのと同じように、作業所があっても、なかなかうまく機能していくことができないでいるということは、精神科医療、作業所等の運営に携わっている人たちにとって一つの悩みなのかもしれません。

学校関係者も同じような悩みを持っているのかもしれませんが。

各々の個性と志向が学校や作業所の性格とうまくマッチしていればいいというだけの話ではない。
お金の問題もかかわってくるし、問題は結構あるのかもしれない。

しかし大切なのは精神障害者自身が行動する意思をある程度の苦痛が伴っても周りの人たちに助けられながら持ち続けていくことかもしれません。

これはMくんだけの問題ではなく、僕自身の問題でもあるのです。